バンブーロッドの楽しみ(1)
日本のいろいろな竹を楽しみたい
ゲスト=中村羽舟さん

『バンブーロッドのいま』に登場していただいた群馬県桐生市の中村羽舟さんは、今年78歳になられるバンブーロッド・ビルダー。その竿には類を見ない味がある、と熱狂的なファンを獲得している。本に収録されている記事(「フライ竿作りは、きわどいところがある」)では、日本の竹のことや、和竿式の火入れ、竹フェルールなどについて語っていただいている。その中村さんが、その後どのような竿作りをされているのか、冬の桐生市でうかがった。

 中村 『バンブーロッドのいま』を読ませてもらったんだけど、何人かの人がポール・ヤングさんの「ミッジ」(6フィート3インチ4番)っていう竿をほめているでしょう。私は「ミッジ」を見たことがないんで、どんな竿なのか気になって、テーパーを手に入れて、試しにトウチクで作ってみたんです。もっとも、データのままだとあまりにも太い感じがしたんで、全体を対面幅で0.8ミリずつ落として作ってみたんだけれど、できあがった竿を振ってみたら、それでもまだ強すぎる。私に言わせれば棒です。こういう棒みたいな竿ばかりを振ってきた人が、私の竿を同じように力を込めて振ると、味もわかりにくいだろうし、竿にも無理がかかるでしょうね。
 それと、「ミッジ」のグリップをバラしたら、ブランクが逆テーパーになっていたと書いてある記事もあるでしょう。へえと思って、自分なりに数値を考えてやってみたんです。ヤングさんはグリップのなかでテーパーを落としているみたいなんで、私流にグリップの上の10センチくらいから落としてみた。たしかに手元がよくしなりますね。この感じを味わうなら、リールシートもコルクのほうがいいと思ってそうしてみました。木や竹だと、曲がりがそこで止まってしまうだろうから。
『バンブーロッドのいま』のビヤーネ・フリースさんの記事を読むと、四種類のパラボリック・テーパーをお持ちだとある。そのなかで、前に見せていただいた「ペンデュラー」は、もしかしたら手元が逆テーパーなんじゃないですかね。そんな印象がありました。
 そんなことで、先調子の竿の手元を逆テーパーにしたら、近距離ではティップが動いて、ラインがのびていくにつれて手元がしなっていいんじゃないかとか、セミパラボリック・テーパーに逆テーパーを取り入れたらどうなるんだろうとか、考えているところです。
 最近、ご近所の島崎憲司郎さんに頼まれて作った8フィートの「逆ワン・アンド・ハーフ」の竿(左の欄に島崎さんのコメントあり)も、手元を逆テーパーにしてみたんですが、長いせいもあって、竿のしなりがとてもよく感じられます。3ピースのバット側のフェルールをなくしたような竿です。フライタイヤーの島崎さんは、運動不足やストレス解消も兼ねて近所の川でハヤ釣りをされているのですが、釣りをしているときに「逆ワン・アンド・ハーフ」を思いついたようで、帰りぎわにウチに寄って、こんな竿はどうだろうということでね。これはこれで独特の竿になります。
 島崎さんは、私がフライ竿作りを始めた頃から、竹フェルールのこととか、ガイドのこととか、いろいろとアドバイスをしてくださっているんです。そのあたりのことや、私がフリースさんと行き会ったときのことなどを、『バンブーロッドのいま』で詳しく語ってくださっています。

 私は四ツ車を持っていないもんだから、アユ釣りの友だちなんかに「どっかで面白そうな竹があったらめっけといてくれ」と頼んでおくんです。そうすると、「中村さん、なんか変わった竹があるよ」なんて教えてくれる。トウチクもメダケも、そうして友だちが見つけてきてくれたんですよ。
 トウチクは節間が長いので、自分の重さを支えるために節が出っぱってくる。モウソウチク、ハチク、ホテイチクは、節間が短くて、節の高さも低い。
 竹はなんでもそうだけど、上にいくほど節が高くなり、真ん中あたりがいちばん節間が広くなります。
 これがメダケ。去年採ったやつだけど、天日に干しておいたらヒビが入ったもんだから、今年は天日にあてないでおこうと思っているところです。マダケは、採ってきたときに割っておくと、半円が開いていって扱いやすくなるんだけど、メダケは逆に半円が閉じていってしまうので、割りません。

 私はまずマダケを使って8年間ほどフライ竿を作っていたのですが、どんな火入れをしてみても穂先が少し垂れる。なんとなくシャキッとしない。あるとき、友だちが探してきてくれたメダケを使ってみたら、シャキッとした。あ、これだなと思ったんです。その頃は名前がわからなくて、ダイミョウチクかなとか言っていたんだけれど、竹を研究している人に見せたら、メダケだと。ちなみにそういう研究者の方は葉や皮を見て竹を分類するそうですが、私にとってはパワーファイバー(繊維)がどうちがうのかが問題なんでね。

 メダケとトウチクをくらべると、トウチクのほうが張りが強い感じです。トンキンよりもずっと軽くて、トンキンに近いくらい力がある感じがする。
 トウチクは節が高くて処理がむずかしいので、節ナシの小継ぎ竿を作るのに向いています。でも、節間にばらつきがあるもんだから、なかなか竿作りに向いた竹が見つからないんですよねえ。去年の10月25日にいいやつを一本見つけたんだけれど、それは2か月後にもう竿にしました。
 その竿は、試しに表皮側を甘皮を削ぐ程度にして、平らに削らないで作ってみました。だからブランクが丸みを帯びているんです。このほうがパワーファイバーが損なわれなくて済むかなと思ったんだけど、よく考えてみると、テーパーっていうのはブランクの対面幅なわけで、こういうふうに作ると、角が落ちるぶん、パワーファイバーの量は少なくなりますよね。表皮側を平らに削って作っても、角が立つぶん、パワーファイバーの総量はほとんど変わらないんじゃないかと思いました。角を落としたほうが竿が細く見えますけどね。この作り方は、8年ほど前から毎年試してみています。
 私は和竿式で火入れをやっています。『バンブーロッドのいま』では、「火入れを二度することもある」と言ったけれど、最近はすべての竿で二度やっています。トウチクは内側のところが燃えやすいんで、それでやり始めたんですけどね。最初の火入れで曲がり直しをして、求めるテーパーの五割り増しで荒削りを済ませてから、六本の竹片を束ねて麻糸でバインディングして二度目の火入れをするんです。軽く炙る感じです。私の和竿式の火入れのことは本でしゃべってますので、ご興味のある方は読んでみてください。

 それから、これがこの冬に採ってきたヤジノ(ヤダケ)。直径2.5センチくらいあります。こんなに太いヤジノは私は初めて見ました。ヤジノにしてはクセがないしね。よくあるヤジノは直径1.8センチくらいです。枝が出ていたところは使えないんで、そこを除くと残りはわずかなんだけれど、それでも低番手の竿を作るのなら、竿一本分の竹片がなんとかとれる。でもこの太いヤジノなら高番手の竿も作れそうです。ヤジノはいい竹ですよ。メダケと同じくらいか、もしかしたらもっと張りが出るかもしれない。これでどのくらい高番手の竿を作れるか、今年の楽しみのひとつなんです。
 和竿の世界で、渓流竿からアユ竿からヘラ竿までいちばん多く使われてきたのは、このヤジノなんです。クセが少なくて、手元に使うものから穂先になるものまで、いろいろな太さのものがあるからでしょうね。

 マダケはシャキッとしないと言ったけれど、繊細さと釣り竿らしい微妙な味がいちばんあるのはマダケだと私は思います。ほかの竹ほどの張りはないけれど、魚の引きをいなす力もある。
『バンブーロッドのいま』に載せた竹の断面の写真を見るとわかるけれど、マダケのパワーファイバーは断面が丸くていちばん細いんですよ。トンキンのパワーファイバーは断面が三角みたいなかたちなんです。メダケもトンキンと同じ篠(ササ類)の仲間ですから、似たようなかたちをしている。トウチクはマダケと同じタケ類なんだけど、パワーファイバーはメダケに似ている。パワーファイバーが細いということから推すと、繊細なのは、マダケ、ハチク、ホテイチクではないかと思います。


↑各種の竹の断面。竹片は中村さん提供。パワーファイバー(繊維)の太さや密度は同じ種類の竹でも若干の差はあるようだ。また、それぞれの写真は同じ倍率で撮影されてはいないため、パワーファイバーの太さを比較はできないが、その形と散らばり方は、おおむね写真のような傾向にあるようだ(写真をクリックすると拡大して見ることができます)。

 竹竿の魚の引きをいなす力というのは独特でね。前に、タイの船釣り用の竿をマダケで作ってあげたことがあったんだけど、オマツリが一回もなかったし、かかった魚はみんな沖に出たと言う。カーボン竿だと魚はみんな船底のほうにもぐるんだそうです。私も昔、加賀フィッシングエリアでさんざっぱらカーボン竿で釣ったけれど、魚がかかって三回くらい引っ張られるといっぱいいっぱいになっちゃう。魚に引っ張られるのと竿が反発するのと動きがバラバラな感じで、バラシも多い。そういうとき竹竿はいくら引かれてもついていくでしょう。

 こうしていろいろな竹を使っていると、それぞれの竹に向いた長さと番手がいくつかあるようだと感じています。竹の素性、テーパー、火入れの具合、それに長さと番手、すべて合致したときにいい竿ができる。島崎さんにお作りした「お宝竿」(マダケ/8フィート4番2ピース)なんていうのも、偶然できた竿でね。それは狙ってできるものではなくて、いろいろ作っているうちにたまたまできてくる。このあいだホテイチクを使ってその「お宝竿」のテーパーで作ってみたんだけど、どうもちがう。試しに少しつめて7フィート9インチで作ってみたら、バランスがとれた。そういうことなんです。
 ホテイチクは和竿によく使われてきた竹なんだけれど、削っているときはマダケなんかよりも硬いもんだから、張りがある竿ができるかなと思ったら、同じ長さだと節の数がひとつ増えるせいか、実際にはマダケで作ったよりもしなやかなんですよ。
 そのホテイチクの竿は、スピゴットタイプ(印籠継ぎ)の六角竹フェルールのものと、スリップオーバータイプ(並継ぎ)の六角竹フェルールの二種類作ったんですが、スリップオーバータイプのほうが、つながり感とスムースさがわずかに増すようです(左の欄に中村さんの2種類の竹フェルールの写真あり)。

 同じ種類の竹でも、生えているところによって素性がちがいます。一本の竹でも、北側と南側ではちがう。いちばん厳しいところ、北側の川沿いで生まれ育った竹がいいと私は思っています。肉厚が薄くて、パワーファイバーの層が外側に集中しているから。パワーファイバー自体、少し細めな気もします。
 ちなみに、パワーファイバーは一本の竹のなかでも上のほうへいくと数が減っていくという人がいるけれど、私は、数は減らないで細くなると思っています。

 こうしていろいろな竹で作った竿を振ってみていただくと、それぞれ味がちがうことがおわかりいただけると思います。作っていても、ちがいがあったほうが面白い。ほかにも、フライ竿に向いた竹がまだまだあると思います。

『バンブーロッドのいま』を読んでわかったんだけど、日本にはこれだけいろいろな竹があるのに、トンキン以外の竹に走っているビルダーの方がほとんどいない。不思議ですね。北海道の村田孝二郎さんや、東京の辻林隆能さんは少しやっていらっしゃるようですが。辻林さんのページに載っていた写真を見ると、けっこう太いヤジノを採ってきておられる。この辺には、あそこまで太いのはありません。昔、埼玉の川口の竹工業組合に竹を買いに行ったとき、秩父の小鹿野(おがの)町というところから来たというヤジノを見たら、ずいぶん太いのがあったから、そのあたりに行けば採れるのかもしれません。そういうヤジノの太いのをオバケダケって言うそうですよ。

(2008年1月27日/群馬県桐生市の中村羽舟さんの仕事場にて)



中村羽舟さん
『バンブーロッドのいま』より


バンブーロッド素材としての竹のいろいろ
 ここでは、中村さんが注目している日本で採れる竹5種をあげた。


トウチク(唐竹)
Sinobambusa tootsik Makino
 
関西より西の各地で栽培されている。原産地不明。稈の長さは8〜10メートル、直径3〜4センチ、節間は60〜90センチ前後にもなる。日本家屋の路地や庭園に観賞用として植えられる。

マダケ(真竹、苦竹)
Phillostachys bambusoides Sieb. et Zucc.
 青森県、岩手県の中南部から南の各地で栽培されている。大分県、山口県、福岡県、京都府などに広く分布。稈の長さは10〜20メートル、直径8〜12センチ、節間は30〜50センチ前後。竹類のなかでも、弾力性、耐久性、屈曲性などが最高で、ほとんどの加工製品の材料に適している。皮は防菌性などに優れ、枝、地下茎など、すべてが利用される。

ハチク(淡竹)
P. nigra var. henonis Stapf
 中国原産。耐寒性が高いため、北海道南部、北陸地方、山陰地方などの日本海側にも生育する。稈の長さは12〜18メートル、直径6〜10センチ、節間は40センチ前後。繊維が細くて多く、表皮側に集中しているために加工しやすく、茶筅やヒゴ細工、竹箒に適している。

ホテイチク(布袋竹)
P. aurea Carr. Ex A. Rv. Et C
 中国からの帰化植物。比較的温暖な本州中南部から西の河川敷や里山に定着した。稈の長さは8〜10メートル、直径4センチ前後、節間は部位によってさまざまで、いろいろな形をしている。生では折れやすいが、伐採して乾燥させると堅く丈夫になる。その形から、釣り竿のグリップ、杖などに利用される。筍は柔らかく甘みがあり、九州地方で好まれる。

モウソウチク(孟宗竹)
P. pubescens Mazel ex Houz.
 秋田県南部から岩手県南部あたりが北限。稈の長さ20メートル以上、直径10〜18センチ前後。国内では最大の竹。筍は食用となる。稈は折れやすいため繊細な細工には適さないが、建築材、籠、床材などに利用される。

ヤダケ(矢竹)
Pseudosasa japonica Makino
 本州、四国、九州の各地に分布。稈の長さは3〜4メートル、直径1センチ、節間は30センチ前後。釣り竿の先、団扇などに利用される。

メダケ(女竹)
P. simonii Nakai
 関東から西の河川敷などにごくふつうに見られる。稈の長さは5〜6メートル、直径2〜3センチ前後。稈は粘りがあり曲げやすいため、ザルやその縁に使われる。

 ここにあげた竹は、タケ類とササ類に分けられる。タケ類は、長くのびた地下の茎のところどころから芽が出るため、散らばって生える。ササ類は、地下の茎からまとまって芽が出るのが原則のようだ。上記のうちヤダケとメダケはササ類、その他はタケ類。トンキンはササ類。

 以上、『タケ・ササ図鑑』(内村悦三/2005年/創森社)を参照にした。この本は、日本で見ることができる130種あまりの竹を、豊富な写真で紹介している。


 ちなみにトンキン(Arundinaria amabilis)は、中国の広東省の奥地にしか生育しないとされている。20世紀初頭から、傘の骨などの素材としてアメリカに輸入され始めたようだ。

 アメリカではそれまで、カルカッタ・ケーン(Indian Gigantochloa macrostachya)がフライロッドの主な素材だった。その柔らかな性質は、当時のアメリカのフライフィッシャーマンが好んでいたウエットフライの釣りに適していた。その後、より張りがあるトンキン竿のほうがフライに染みた水分を飛ばしやすいと気づいた人たちが、速い流れでのドライフライの釣りを楽しむようになったという。(『Casting a spell』George Black/2006年/Random House参照)。

 トンキン竿がドライフライの釣りを流行らせてから、アメリカのフライフィッシャーマンの、水面下の釣りとその釣りに使う竿への趣向はどう変わっていったのだろう。

 日本で採れる竹は、トンキンよりも軽くてしなやかな竿(作り方によってはより張りがある竿)を作れる可能性があり、ドライフライの釣りだけでなく、ラインとのつながり感がより望まれる水面下の釣りにも向いていると思われる。水面下にも楽しみを見いだしてきたシモリ釣り、ミャク釣り、ウキ釣り、テンカラ釣りなどのエッセンスもヒントにして日本の竹を使ったバンブーロッドを考えることで、私たちはそこにフライフィッシングの新たな趣きを見いだすことができるかもしれない。

 現在、中村さんのほかにも、マダケやヤダケなどの日本の竹を使うビルダーはいるが、6フィート台などの短めの竿を作ることが多いようだ。日本の竹が長めの竿や高番手の竿に使われない傾向があるのは、ギャリソン式オーブンでの火入れが、ひとつの要因になっているのかもしれない。中村さん曰く、「マダケをギャリソン式で火入れしたことがありますが、じゅうぶんな張りが出ませんでした」とのこと。
 そんななかで、中村さんは和竿式火入れで、京都の野中角宏さんは中空構造とやや高温の火入れで、日本の竹を使って、8フィート以上の竿や、6番、7番などの高番手の竿を作ることに挑戦している。

(渡渉舎/倉茂)


はじめのページ

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■フライフィッシング的本棚
1)『セーヌの釣りびとヨナス
2)『釣りひとり
3)『ぶらりフィッシング
4)『誰も書かなかったメキシコ
5)『タナゴの釣り方
6)『淡水大魚/全
7)『道東の釣り』/『きたの釣り














「逆ワン・アンド・ハーフ」試作竿についての島崎憲司郎さんのコメント

 この竿は、昔からあるワン・アンド・ハーフの形を逆転した発想というのでは全然なくて、釣りをしながら出てきた欲求を形にしたら結果的にこうなったという竿なんです。バックに制約がある場所で長時間釣っていて、竿のアクションに関して「ここをこうしたら絶対イイはずだ」と閃きましてね、3ピースロッドのバット側のフェルールを無くしてバットセクションとミドルセクションをワンピースにして、なおかつポール・ヤングばりにグリップの中まで逆テーパーにしてみたら面白いんじゃないかと。

 で、車の中でフェルールの位置や全体の構成などの簡単なスケッチを描いて、帰りに羽舟さんの工房に寄って試作をお願いしたわけです。フェルールの位置は8フィートの長さを12等分して、上から5番目の位置にとりあえず付けてもらったんですが、3分の1の位置より12分の1だけ下のところにしたのは直感めいた遊び心かな。どっちにしても前代未聞の位置ですけどネ。当然ながらふつうの2ピース用のフェルールより小さくて軽いフェルールで済むわけです。竹だから軽いし。

 もともとこれは長めのロールキャストを多用する場所で釣っていて発想した竿ですので、水に絡むラインやリーダーなどの抵抗を活用するスペイキャストやアンダーハンドキャストなどのロールキャスト系のキャスティングにうってつけではないかと自分では感じています。エクストラ・ディープ・パラボリックアクションとでもいいますか、エクストラ・スローでトルクフルな、とにかく面白い竿ですよ。20フィート以上のリーダーのターンのコントロールなども実に気持ちよく決まります。この竿を使いながらさらにチューニングを進めれば相当ユニークな竿になって行く予感がしているんです。Hさんという頭の硬い御仁から「そんな非常識な竿なんかダメに決まってるだろ」とのキツ〜イ御意見もあったんですが、試作してもらって実際にラインをキャストしてみると「オッ、これ凄くイイねェ」というわけ(笑)。常識にとらわれずにいろいろやってみるもんですね。(談)



■中村羽舟さんの竹フェルールのいま(2008年1月現在)。写真をクリックすると拡大して見ることができます。


↑スピゴットタイプ(印籠継ぎ)の補強付き竹フェルール。金属の補強なしのタイプもある。


↑スリップオーバータイプ(並継ぎ)の竹フェルール。